皆さんのお友達や知り合いの中には、「見たくない自分の過去」を無かったことにしている人はいないでしょうか?例えば、ご年配のおじいさんが「昔やんちゃをしていたころ」の悪行を頑なに知らないことにしていたり、もっと可愛げのあるものなら中学生くらいの女子が「保育園のころにしてしまったオネショ」を必死に隠し続けるようなものまで、人間はどうやら自身の昔の行いの内、都合の悪い事柄は知らないこと・なかったことにしたくなる心理が働く傾向にあるようです。
実は私の姉が、この「なかったこと」にする名人で、その徹底ぶりに家族はみんな呆れ気味なのです。
姉は今年で27歳で、現在は外資系のOLとして毎日働いています。その姿はいかにも「今風の出来る女子」といった風で、実際彼氏にもそのように扱われているようですが、実は10年前は今と違ってすごく太っていた上に引きこもりだった過去をもっているのです。
このことが自分にとってもアキレス腱になっていることを自覚している姉は、可能な限り当時の写真などを処分しているのですが、一枚だけどうしても捨てられない記念写真がありました。
それは3年前に他界した祖母と姉が一緒に写真に写った最後の記録で、これを捨てるともう代わりになるものがないという性質のもの。姉本人もそれは重々わかっているので、この写真は破り捨てられず、かと言ってそのまま放置も出来ず、止む無く金庫に封印した様子です。
まぁ家族からみても、今の姉と10年前の姿は本当に別人のようですので、彼女が写真を神経質に封印する気持ちも分かるのですが、今の彼と例え結婚したとしたら、どの道昔の引きこもった時期のことは知れてしまうのではないかと思い、私は少し心配になるのでした。
本当に金庫にしまっていた写真があり、その金庫は大分古い為、処分する事になりました。
→金庫の処分についてはこちらの記事をご覧ください。
人生色々あるものです・・・。