お母さんが暗証番号のところに赤い印をつけている

うちではダイヤル式のロックを使った金庫を導入しているのですが、この前お父さんに頼まれたことをしようと思って金庫を開けようとした時、あることに気付きました。暗証番号のところに、赤いマジックで印が付けられているのです。「これじゃ暗証番号の意味がないじゃないか」と焦り、印を消そうとしましたが、油性マジックで書いてあるようなのでそう簡単には落ちません。泥棒さえ入らなければ大丈夫だとは思いますが、もし万が一侵入されたら一発でアウトですよこんなの。右左で回して数回合わせる必要があるとはいえ、どの番号かわかっていればパターンはかなり絞られますし、防犯効果はガクンと落ちてしまいます。誰だこんなことしたのはと憤りましたが、やる人なんて一人しかいないんです。

それは私のお母さん。昔から番号だとかを覚えるのがあまり得意ではなく、「うちの郵便番号ってなんだっけ?」とよく聞かれていました。反対に、お父さんはそういったものを記憶するのが結構得意なので、これは間違いなくお母さんが犯人です。実際、その日の夜にお母さんに聞いてみたらあっさり白状。というかそもそも、悪いこととさえ思っていない様子でした。それを聞いたお父さんから激怒されたお母さんは事のまずさに気付いたのか、反論することなく終始謝っていましたけどね。

確かに、暗証番号やパスワードといったものは、しばらく使っていないと忘れてしまいがちですし、お母さんの気持もわかります。でもだからといって金庫に直接印なんてつけちゃダメですよね。せめてメモを自分の財布の中に入れておくとか、その程度に留めてもらいたいものです。本当だったら、どこかにメモを残すことさえもやめたほうがいいくらいなのですから。